鴉天狗の血を引く者は、永遠に暗黒の力と戦わねばならない。
玄武・朱雀・青龍・白虎の四武将を束ね日本の戦国時代に現れたのは二代目鴉天狗のカブトだった。
暗黒の力を持つ黒夜叉・道鬼との因縁は時代を超え、場所を変えカブトたちを戦いへと誘う。
────武田家臣・山本勘助など実在の人物も登場する中世日本をベースにした異世界ファンタジー作品。
書籍
鴉天狗カブト 1 ~臨の章
鴉天狗の血を引く者は、永遠に暗黒の力と戦わねばならない。
時は戦国、二代目鴉天狗・カブトは、父である一代目カブトが封じた剣「飛龍」を解き放った。そしてその瞬間から、暗黒の力を持つ黒夜叉・道鬼との戦いも始まる。 道鬼が放った刺客、死体を操る「操り鬼蔵」を退け、カブトは各地で時を待つ四神を目覚めさせた。北の玄武・紅天狗、南の朱雀、東の青龍、西の白虎が鳴子谷に集結するというとき、蜘蛛の妖怪・鬼女郎が谷で待ち伏せしていた。
鴉天狗カブト 2 ~兵の章
鴉天狗の血を引く者は、永遠に暗黒の力と戦わねばならない。
武田信玄が領地を広げるころ、武田家臣・山本勘助が黒夜叉・道鬼の手に落ちた。 父親の異変に気づいた勘助の娘・静は、神にすがる思いで大天狗に祈りを捧げるが、現れたのは盗賊として名を馳せる「鴉天狗カブト」だった。 盗賊カブトを追う、十手持ちのお竜が静と瓜二つであることを知り、カブトは彼女たちを入れ替え、偽勘助の正体をあばくことを思いつくが、道鬼の四天王・羅童と夜叉姫の返り討ちにあい、命を落とすことになる。 命の途切れるその時、カブトは鴉天狗として生まれ変わり、四神と共に己の使命に目覚めた。